Ventum Riders' meeting
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Z型という革新的デザインのフレーム「VENTUM」が世に生まれて出て3シーズン目、日本に上陸して2シーズン目となりました。 日本代理店であるVENTUM ASIA による初めてのVENTUM Rider’s Meeting にて、撮影も兼ねての走行会を行いましたが、迫力満点。VENTUMだけの集団は、やはり目を引きます。コナを控える強豪エイジの湯尻選手、若山選手、そして先日の都議選に出馬当選された元プロトライアスリートの白戸選手も参加されていましたので、お話を伺いました。
-下り坂では足を止めて、漕いでいる人を抜けるバイク-
VENTUM JAPAN (以下VJ):湯尻選手は今年のアジアパシフィック選手権ケアンズ大会にて9時間24分(バイクラップは4時間55分)の好タイムにてコナ出場を決めました。
湯尻選手:バイクは3月から3、4、5と3ヶ月くらいは、1000km以上は、5月は1500kmくらい乗りました。それなりに仕上がってきて、タイムに関して言えば、今年のケアンズは条件が良く、タイムが出やすかったです。」
VJ:かなり距離を乗っていますね。日本人バイクラップ1位は元MTB五輪選手の竹谷選手(4時間47分)でしたが、次いでの2位です。日本人の中で、バイクパートは鬼門。なかなか5時間を切る選手がいない中で、過去にもコンスタントに5時間を切っていますよね。何か、アドバイスをいただけますか?
湯尻選手:バイクだけ速くてもね〜笑。その後に走れないと意味がないので、ちょっとだけ、頭にバイクの後のことを考えて走ってるよ。
VJ:余力を残しての5時間切りは凄いことだと思います。他の選手に比べて特殊なトレーンングをされているのですか?
湯尻選手:特別なトレーニングはしてないよ。距離を乗ります。
VJ:強度はゆっくりですか?
湯尻選手:いや、ゆっくり乗るなんてことはなくて、なるべく高強度で頑張って乗っているよ。僕は、パワータップを使ってパワー管理をしてます。速度よりパワー、いくらスピードが出ていても、パワーが出ていなかったら楽をしている訳だからね。VENTUMに乗り換えてパワーセーブができているか、顕著なデータ差はわからないけど、VENTUMで下りや足を止めたときに「速さ」を感じるから足が残るのが明らかだよ。コナの折り返しの後にある長い坂とか、バイクを漕いでいる人を、足止めていても抜ける。その分、足を温存できる。VENTUMに乗って2年。特殊な形をしているから、硬そうに見えるけど、硬くもないし、衝撃吸収もいい。上りもこなせて、何より曲がれる。(扱いやすさは)普通のバイクなので、先入観を持たずに乗って欲しいですね。それに、レース中のトラブルだって自分で対処できるバイク。 トライアスロンは基本的には自分で(メカでも)なんでもやらないといけない。 プロのメカニックがレースに帯同してくれるなら、(空気抵抗を少なくするために、)どんな複雑なブレーキでもいいのだろうけど、僕らはそうじゃない。そういう面でも扱いやすい。
VJ:コナでの目標をお聞かせいただけますか?
湯尻選手:今年はカテゴリーの最終年なので、どこまで順位で上にいけるか。タイムでは9時間半を切りたい。自己ベストは2008年のアイアンマンジャパン(五島)の9時間19分です。9年前だけど、今年のケアンズでは同じくらいのタイムで走れているので、状態は上がってきているのかなと思います。
VJ:コナで9時間半を切ったら日本人1位かもしれませんね!コナでの活躍、期待しています!
-乗り替えてからバイクのタイムが5分、10分短縮-
VJ:若山選手はVENTUMで2年連続のコナ出場となりますね。 意気込みを聞かせてください。
若山選手:今年はなかなかコナの権利が獲れなくて、最後の最後にIMカナダで取ることができました。いままでは得意のスイムでは日本人トップで上がっても、バイクでズルズル、後ろに順位を下げてしまうパターンだったので、毎月1000km以上を乗り込んでいます。適切なトレーニングが積めてきたのもあるけれども、前のバイクからVENTUMに乗り替えて、試合ごとにバイクのタイムが5分、10分単位で上がってきています。コナでも、このバイクで外国人と戦っていきたいです。
VJ:VENTUM に乗り替えてのタイムアップとは本当に嬉しいコメントです。検討している方へ一言いただけますか?
若山選手:試乗してみると、VENTUMの直進性を実感できると思うので、試乗してみてほしいですね。それにVENTUMは前後輪外して、シーコンにそのまま入れられるので、パッキングで苦労したことがないのもお勧めポイントです。
VJ: コナでの目標をお聞かせいただけますか?
若山選手:コナでは、バイクで順位を大きく落とさないで、ランに持ち込みたい。。コナでは毎年いいタイムが出せていないので、10時間に近いタイムを狙っていきたいと思います!
VJ:応援しています!
-ライバルが乗らない間は僕らが得をするだけ(笑)-
VJ:今年のIMテキサスでは、サブ10の好タイムでしたが、惜しくもコナの権利は獲得できませんでした。VENTUMに乗った感想などはいかがでしょうか?
白戸選手:VENTUMの特長でもある空気抵抗の少なさというのは、時速が上がってこないとわからなくて、20kmじゃわからないけど、30kmを超えてくるとよくわかる。本当にスーっと行く感じ。それに、思ったより普通の自転車で気持ちよく乗れる。トライアスロンやるなら、乗ったほうがいいよ。アドバンテージが必ずあるから。でも、乗らないなら、僕らだけ得できるから、それでもいいのだけど(笑)。アイアンマンは、その瞬間に速いというより、上手に走るのが大事、そういう走りができるバイクだよ。下りで足を溜めて、その後の登りは、スピードを長いこと殺さずに維持して登れる。だから別に登りで軽いわけじゃないけど、速い。アイアンマンの坂なんて一部の大会を除いて、長い峠があるわけじゃないから、普通にこなせるよ。
それに助かっているのは、遠征でのパッキングがしやすいこと。TTは大抵特殊で、難しいものが多いけど、このバイクは極めてシンプル、融通が効くように作ってる。見た目で特殊なイメージを持つかもしれないけど、意外と乗り味も、使い勝手も普通で乗りやすい。構造上の理想や使い勝手を考えてくれていて無理がない。だから、(空力学者など現場を知らない人ではなく、)自転車を知っている人が設計しているのだと思う。
VJ:その後、都議選に出馬され、当選され、都議に。生活は変わりました?
白戸選手:今はもちろん新しい仕事がメインですから、10月にレース(コナ)がないので、気楽な夏を過ごさせてもらいました(笑)。何のプレッシャーもない、朝起きて練習しなきゃと思わない(笑)。
VJ:今後はどういったバランスでトライアスロンとは関わっていきますか?
別にずっとトライアスロンを休む訳ではなく、でも、今は新しい生活が始まったばかり。仕事のペース、生活のペースというものができていない。そういった意味では本格的なトライアスロンのチャレンジというのは、仕事、生活のリズムやペースが掴めてきてからです。
VJ:都議の一日の仕事とは実際にどのようなものでしょうか?
白戸選手:やってみてわかったことだけど、正直なところ、その人次第なんです。議会がなければ、絶対にやらなければいけない事というものはない。自分の中で、何をどのくらい活動するかを決めることができる。だから、ものすごい量の仕事をされている方もいるし、そうでないように見える方もいる。個人差が大きいです。自分が何のために、このポジションに選ばれたのかを考え、何がしたいのかを考えて活動していかなきゃいけない。僕は、今のところは都庁に行っての仕事が多いけど、これからますますそうなっていくと思う。それが僕に与えられた任務だと思うので、今はそれを頑張りたい。
VJ:議員さんとしても目標は?
白戸選手:それはもちろん、“議員でアイアンマン” ですよ笑 もちろん、アイアンマンにチャレンジするような機会があればね。アイアンマンは自分の中でのライフワークだから。
それは置いておいて、やはり僕の目標は2020年東京オリンピック、パラリンピック。そこへ向けて東京都として向かっていく、それがまず第一目標。使命と思ってるし、周りもそう思ってる。(他にも仕事はあるけれども)重点科目として頑張りたい。